近藤貴馬(西喜商店 四代目)のブログ

京都の老舗青果店、西喜商店の四代目。㈱セガにて6年間営業職を務めた後、㈱地元カンパニーに入社。「地元のギフト」事業の全国展開を担当。営業のみにとどまらず地域に関わる様々な業務をこなし、2015年に京都にUターン。現在はリノベした京町家に住みながら、西喜商店の事業拡大に取り組む。

家族の風景

 

オバマ大統領の演説、ぐっと来ました。

全体的に評価が高く、はてぶのコメントでも

「みんなが正しいと思う綺麗事は代替正しい綺麗事だから言い続けるべきだ」

という内容のものがあって、その言葉そのまま同意した。

それで、飛躍するけど、僕が京都に帰ってきたかった思いと、

オバマ大統領が表現した平和、幸せが近かったから心打たれた。

最後のこの部分。

 

”どの人もそれぞれの価値があり、誰の命も貴重なものです。私たちが伝えなければならないストーリーは、私たちはみな、人類という1つの家族の一員だということです。

それが、私たちが広島に来た理由です。

愛する人たちのことを考えるために。朝、子どもたちが見せる最初の笑顔。妻や夫といったパートナーがキッチンのテーブル越しに見せてくれる気遣い。そして、安心をくれる両親からの抱擁。

私たちは、同じような大切な瞬間の数々が、ここ広島で71年前、多くあったことに思いをはせることができます。”

 

僕は結婚してこどもが生まれて京都に帰ってきました。

明るい照明の灯った食卓で、おいしいご飯を食べる毎日を叶えるためです。

それが自分にとっての幸せだと定義しました。

 

どこで誰とどうやって暮らすか。それが一番大事なのではないでしょうか。

と、いつも自分に言い聞かせています。

 

タバコもウイスキーもやりませんけどね。

京都に移住して一年が経ちました。32歳になりました。

 

いろいろ詰め込み過ぎの一年でしたが、京都に帰ってきて一年が経ちました。
元気で過ごせていてそれが一番幸せです。
なにはともあれ京都に帰ってきてよかったなと思っています。

1)八百屋の後を継げた。

 八百屋を継ぎたいと思ったのは今から5年も前の事ですが、ちゃんと八百屋を継ぐことができたことは、自分の人生の中でもとても大きな成果です。
八百屋自体は始めてまだ一年経っていません。もっともっといろんなことにトライしたいと思っています。自分にしかできないことですし。
最近なんで八百屋を継いだのか、と聞かれたら、「自分にしかできないから。勝手な使命感です。」と答えることにしています。

2)家族で楽しく暮らすことができている。

 そういえば京都に移住する前のさらに地元カンパニーで働く前に、コーチングを受けたのですが、その時に自分の理想的な姿を、夜家に帰ったら明るい家で家族で夕食を食べること、と定義したのですが、それが実現できていることがうれしいです。朝は早いですが、満員電車に揺られること無く、6時半には家に帰って、奥さんとこどもと3人で晩ごはんです。

ぼくはこどもの頃からこのスタイルだったので、それ以外の生活が想像できなかったのですが、こどもができたタイミングでこれを実現できて本当によかったです。京都に帰って、自分が好きな場所に家をつくったからこそできたことです。

3)健康になった

 野菜中心の生活になって、あきらかに体調がいいです。そりゃ風邪をひくことはありますが、痩せたし、体が軽いし、自分自身が健康だなって思えていることがいい状態だと思います。
 京都だからどこでも自転車でいくっていうのも関係しているかもしれない。自転車生活と野菜生活は健康の最高のエッセンス。

4)京都はいい

 同年代で自分で仕事つくって、じぶんで暮らしを作っている人が多いので刺激だらけだし、成長意欲がやまない。毎日おれもがんばろうと思える。
 田舎と都会が近いのも本当にいい。フレッシュな気分になりたいときはちょっと車で遠出すればすぐ自然。日常の便利な都市機能はちゃんと使う。子育てにはほんとにいい。

 

5)新しいことを始めたい。

 この一年間は、東京から家族まるごと引越て、家建てて、DIYして、店もDIYで直して、八百屋始めて、やることなすこと全て新しいことでした。

 次の一年はちゃんと八百屋を続けること、プラス新しいことをやめないこと。京都は八百屋が多い。僕が八百屋を継ぐと決めた時はあんまりなかったのに、今やマイファームとか坂の途中とか。すごい嫉妬もする。焦るけど焦らない。自分にできることを粛々とやる。もうぼくはあんまり焦らないってずっと前に決めたんで、自分なりにこれからもやっていきます。

 八百屋をやっていると、思うことはとっても多いです。オーガニックうんぬんの前にやっぱり野菜と果物を食べる家庭が減りすぎている。そこが社会の一番の問題なんじゃないかと思う。肉も野菜も果物もバランスよく食べる、バランス良い世の中になるために仕事がしたいです。

それを踏まえて新しいことやりたいな、というのが32歳の目標です。

32歳もどうぞよろしくお願いします。

京都に移住して7ヶ月が経ちました。

5年前に、実家の八百屋を継いだら面白いな。と思いました。

移住をするのに5年かかりました。

この一年は目まぐるしいものです。

一年前に、出産準備のため、所沢にある妻の実家に居候のため東京から引越。

1月にこどもが生まれました。

4月で、株式会社地元カンパニーを退職しました。

5月、ゴールデンウイーク明けに、家族3人で京都に引っ越し。一先ず実家に住みます。

この間、約1年をかけて、父の実家である築120年の町家をリノベーションしました。

その仕上げの部分をできるところはDIYで、床塗り、ウッドデッキ、物置き、棚、その他諸々、大工仕事の日々。

6月半ばに完成。

そこから少しずつ、父親について回って事業の勉強。

まずは閉まっていた八百屋のシャッターを開けたい。

そういう思いで、お店をまたまたDIY。床を塗り塗り。照明を変え変え。

8月半ばに八百屋を新規開業して、今に至ります。

想像していた以上に、お客様にお越しいただけるお店になって。

想像していた以上に八百屋のおっちゃん仕事をしています。

自分の土台を作るために、もう少しこういうことを続けるつもりです。

 

僕は京都移住と事業承継という二つのことで表現したいことがあります。

「続ける」ことをしている人がかっこよくなる世の中づくりです。

僕が京都に移住した最大の目的は「家族」を続けることです。

結婚して、妻とこどもがいます。

家に帰って、家族でおいしいご飯を食べる。これをずっと続けたいのです。

それを実現するために一番良いのは、京都で家業を継ぎながら暮らすことだと判断しました。

なので、家族でおいしいご飯を食べるために、家業を続けるために、しっかり稼ぐこと。を、これからも続けていきたいと思います。

 

そして、地元に戻って、自分の家族とおいしいご飯を食べるために、家業をついで泥臭く働くことってかっこいいよね、

っていう世の中になるように、表現を続けていきます。

 

移住は時間がかかります。かけた時間の分だけいろいろ背負い込みますが、支えてくれる方々に深く感謝をして、

しっかりと、続けていこうと思います。

 

移住は、時間がかかります。

僕にとって移住は、泥臭く、続けることです。