近藤貴馬(西喜商店 四代目)のブログ

京都の老舗青果店、西喜商店の四代目。㈱セガにて6年間営業職を務めた後、㈱地元カンパニーに入社。「地元のギフト」事業の全国展開を担当。営業のみにとどまらず地域に関わる様々な業務をこなし、2015年に京都にUターン。現在はリノベした京町家に住みながら、西喜商店の事業拡大に取り組む。

西喜商店に並ぶ野菜と果物の特徴について

 

他の八百屋やスーパーとどこが違うのか、と聞かれることが

多いので、西喜商店の野菜や果物の特徴について記載します。

 

1)前職の株式会社地元カンパニー時代にお付き合いさせて頂いた、
  全国のつくりてさんからの仕入れ

  私は2013年5月から2年間、株式会社地元カンパニーにて、地域貢献型カタログギフトの企画、運営全般に携わっていました。

「地元のギフト」というカタログギフトです。

http://gift.jimo.co.jp

全国各地のつくりてのもとに取材にも行かせていただいので、深いつながりもできました。京都では手に入らない珍しい食材もあります。

また、自らの地元である「京都府のギフト」については自らの手で出品者様を開拓しましたので、より深いつながりがあります。野菜や果物だけではなく、味噌、乾物などの加工品もあります。

こういった、全国各地の食材を様々なルートを駆使して仕入れることができることが強みの一つです。

 

2)京都府下を中心に有機栽培に取り組まれる農家さんとのつながり

 京都で八百屋をしていると、必然的に野菜、果物を作られる方々との縁も増えてきます。中でも若くして就農されて、これから新たに販路を築いていきたいと考えている、有機栽培に取り組まれる農家さんとの出会いが多いです。

 農法はそれぞれで、語りだすとキリがないですし、わたしも作ることは専門ではありませんので、軽口は叩けませんが、実際に食べさせて頂いて、味も見た目もしっかりしていて、間違いないと信頼できるつくり手さんからも仕入れさせて頂いています。有機野菜の仕入先は京都市近郊が多いです。

 こういった有機、無農薬といった農法に取り組まれるつくり手さんからの野菜は少量ですし、旬がすぐに移り変わっていく野菜が多いですが、それが八百屋という店の面白いところだとも感じています。

 

3)60年続く京都市中央卸売市場の場外売店としての役割

 西喜商店のルーツは60年続く京都市中央卸売市場の場外売店としての役割です。私の父も30年間市場に出入りしております。

 市場とのパイプが太いので、普段使いの市場流通の野菜、果物はいくらでも仕入れることができます。スーパーには並ばない百貨店にしか並ばないクラスの食材も、野菜果物問わず仕入れています。

 その中から目利きをして、良質なものを、手の届く価格で販売できることが当店の大きな強みの一つです。


安かろう悪かろうはありません。
安かろう良かろうか、高かろう良かろう、のみです。

 

◎まとめ

どんな商売でも同じかとは思いますが、これまでに積み重ねてきた方々との縁で商売をさせて頂いております。

ポリシー的には「お客さまが欲しい」と思われるものを追求して、確認して、お届けする、といったところです。

一番大事にしていることは「おいしい」と感じて頂けるかどうかです。
「おいしい」は生きる喜びです。

今のところ、フットワーク軽く、なんでもできますので、野菜、果物に関することはどんなことでもご相談くださいませ。

家族の風景

 

オバマ大統領の演説、ぐっと来ました。

全体的に評価が高く、はてぶのコメントでも

「みんなが正しいと思う綺麗事は代替正しい綺麗事だから言い続けるべきだ」

という内容のものがあって、その言葉そのまま同意した。

それで、飛躍するけど、僕が京都に帰ってきたかった思いと、

オバマ大統領が表現した平和、幸せが近かったから心打たれた。

最後のこの部分。

 

”どの人もそれぞれの価値があり、誰の命も貴重なものです。私たちが伝えなければならないストーリーは、私たちはみな、人類という1つの家族の一員だということです。

それが、私たちが広島に来た理由です。

愛する人たちのことを考えるために。朝、子どもたちが見せる最初の笑顔。妻や夫といったパートナーがキッチンのテーブル越しに見せてくれる気遣い。そして、安心をくれる両親からの抱擁。

私たちは、同じような大切な瞬間の数々が、ここ広島で71年前、多くあったことに思いをはせることができます。”

 

僕は結婚してこどもが生まれて京都に帰ってきました。

明るい照明の灯った食卓で、おいしいご飯を食べる毎日を叶えるためです。

それが自分にとっての幸せだと定義しました。

 

どこで誰とどうやって暮らすか。それが一番大事なのではないでしょうか。

と、いつも自分に言い聞かせています。

 

タバコもウイスキーもやりませんけどね。

京都に移住して一年が経ちました。32歳になりました。

 

いろいろ詰め込み過ぎの一年でしたが、京都に帰ってきて一年が経ちました。
元気で過ごせていてそれが一番幸せです。
なにはともあれ京都に帰ってきてよかったなと思っています。

1)八百屋の後を継げた。

 八百屋を継ぎたいと思ったのは今から5年も前の事ですが、ちゃんと八百屋を継ぐことができたことは、自分の人生の中でもとても大きな成果です。
八百屋自体は始めてまだ一年経っていません。もっともっといろんなことにトライしたいと思っています。自分にしかできないことですし。
最近なんで八百屋を継いだのか、と聞かれたら、「自分にしかできないから。勝手な使命感です。」と答えることにしています。

2)家族で楽しく暮らすことができている。

 そういえば京都に移住する前のさらに地元カンパニーで働く前に、コーチングを受けたのですが、その時に自分の理想的な姿を、夜家に帰ったら明るい家で家族で夕食を食べること、と定義したのですが、それが実現できていることがうれしいです。朝は早いですが、満員電車に揺られること無く、6時半には家に帰って、奥さんとこどもと3人で晩ごはんです。

ぼくはこどもの頃からこのスタイルだったので、それ以外の生活が想像できなかったのですが、こどもができたタイミングでこれを実現できて本当によかったです。京都に帰って、自分が好きな場所に家をつくったからこそできたことです。

3)健康になった

 野菜中心の生活になって、あきらかに体調がいいです。そりゃ風邪をひくことはありますが、痩せたし、体が軽いし、自分自身が健康だなって思えていることがいい状態だと思います。
 京都だからどこでも自転車でいくっていうのも関係しているかもしれない。自転車生活と野菜生活は健康の最高のエッセンス。

4)京都はいい

 同年代で自分で仕事つくって、じぶんで暮らしを作っている人が多いので刺激だらけだし、成長意欲がやまない。毎日おれもがんばろうと思える。
 田舎と都会が近いのも本当にいい。フレッシュな気分になりたいときはちょっと車で遠出すればすぐ自然。日常の便利な都市機能はちゃんと使う。子育てにはほんとにいい。

 

5)新しいことを始めたい。

 この一年間は、東京から家族まるごと引越て、家建てて、DIYして、店もDIYで直して、八百屋始めて、やることなすこと全て新しいことでした。

 次の一年はちゃんと八百屋を続けること、プラス新しいことをやめないこと。京都は八百屋が多い。僕が八百屋を継ぐと決めた時はあんまりなかったのに、今やマイファームとか坂の途中とか。すごい嫉妬もする。焦るけど焦らない。自分にできることを粛々とやる。もうぼくはあんまり焦らないってずっと前に決めたんで、自分なりにこれからもやっていきます。

 八百屋をやっていると、思うことはとっても多いです。オーガニックうんぬんの前にやっぱり野菜と果物を食べる家庭が減りすぎている。そこが社会の一番の問題なんじゃないかと思う。肉も野菜も果物もバランスよく食べる、バランス良い世の中になるために仕事がしたいです。

それを踏まえて新しいことやりたいな、というのが32歳の目標です。

32歳もどうぞよろしくお願いします。