いや、タイトルは適当なんですけど。
うちには三十年来の常連のおばあちゃんが2人いるんですけど、
それはまあオトンのお客さんなんですけど、
まあそんだけ付き合いが長いといろいろオマケして売りますし、
それもエエもんを安く、ですよ。
見ててエエ買いもんしはるなぁと思うわけです。
ええくだもんほしいねん。
ついでになすびどや、まけとくし。
こんな寸法です。
僕も、八百屋になってもうすぐ3年で、
たくさん野菜を買ってくれる仲の良い友達も増えてきて、
そういう友達には相場よりずいぶん安く売ったりするわけですけど、
喜んでくれるじゃないですか。うちもまとめて買ってもらえたらありがたいし。
店に来てじーっと値札だけ見てチョロチョロ買うより、
欲しいものを気前よく買っていくほうが後々絶対得なんですよね。
それも、今流行りの信用貯金なんじゃないですかね。
馴染みの店で買うのが当たり前だった昔からある考え方だなと改めて。
僕も例えばお肉はとなりのお肉屋さんで買うわけですけど、
隣のお肉屋さんもうちで野菜を買ってくれるので、
お互い持ちつ持たれつ。
豚バラ買ったらちょっとオマケしもらったりっていう日常です。
京都は個人商店がまだ残っている街だから常連になりやすいよね。
別に何千円何万年払えって話ではないですよ。
値札見て一時の十円二十円で買うのをためらうより、
お店の人の顔を見てモノを買ったほうが生きてて楽しいよねっていう、
豊かさとは、みたいな曖昧な言葉の解の一つは常連社会なんじゃないかという、
そんなお話です。