近藤貴馬(西喜商店 四代目)のブログ

京都の老舗青果店、西喜商店の四代目。㈱セガにて6年間営業職を務めた後、㈱地元カンパニーに入社。「地元のギフト」事業の全国展開を担当。営業のみにとどまらず地域に関わる様々な業務をこなし、2015年に京都にUターン。現在はリノベした京町家に住みながら、西喜商店の事業拡大に取り組む。

年末年始雑感

新年あけましておめでとうございます。

今年もどうぞよろしくおねがいします。

今年はねずみ年で年男です。

去年の目標は、周りに流されずあまり大きく何もしないこと、でした。

今年の目標は、周りに流されずあまり大きく何もしないこと、です。

こどもが保育園年長の年になり、うちの保育園はなんだか大変そうです。

目の前のことを一つ一つ積み重ねてまた来年に備える、という意味です。

いつもいつもTwitterで嫉妬を積み重ねては焦る日々ですが、

いつか、いつか来るその時まで、今年も力を蓄えておこうと思います。

以下、年末年始雑感。

 

・毎日が年末なら八百屋もこがねもちになれるのに。自己矛盾。

・年賀状が届く数が減りまくった。僕も今年で送るのは最後にしようと思う。

 業務上、空気的に失礼にあたるな、と個人的に判断した場合だけ返送という形で

 送ろうと思う。書く時間も無い。大事な友達にはSNSで十分に挨拶ができたし。

・特番シーズンのテレビを一気に見た。

・紅白は去年がテレビ的に面白すぎた反動か、今年は全然見どころなし。

 King GnuがMVP。ん?ハマケンどこ?星源とMISIAすんげ〜〜。くらい。

 坂道AKBは一つにして来年はハロプロWACKがんばろう!

・それよりガキ使が随分クオリティ高かったですね!ネタにしやすい年でしたね!

 飽きたという声ありますが、そういう人は見てない人ですね。

 今年は飽きたとかそういう次元ではないところでネタとして面白かったです。

・格付けチェックも、かなりの高品質な内容でした。これも飽きたとかいう批判

 ばっかり目につくけど、毎年スタッフ対ゲストの戦いはアップデートされ続けて

 いる。

・グラン・メゾン東京、最終回までずーっと面白かったのに、最終回なにあれ?

・いだてんの総集編を見たかったけど時間がまだ無い。

・1〜3月期は何を見ればいいのか教えて下さい。

・元旦は春日神社の神輿会の餅つきでした。4年も隅っこで顔を出していると、

 大分居場所ができてきました。地域に溶け込むには4年かかるということですね。

 しかし、居場所を作るということは生きていく上で極めて重要です。

・そういう意味で、創生のタイガと望郷太郎は2020年代の本質をついた漫画で、

 もっとハネてほしい。

・ゲームをしたい欲求が溜まって、FF7iphoneでやっている。なんか、7だけ

 やってなかった。めちゃくちゃおもしろい。リメイクされるわ、そら。

 あと、これも、2020年にリメイクされることに意味ある。

 ストーリーの内容が今の時代にものすごくフィットしている。

・運良く、タイミング良く、移住計画の忘年会もできたし、

 学生時代の友達とも何回か飲みに行けたしホームパーティーもできた。嬉しかった。

 昨今の同窓会敬遠論をはじめとする人間関係効率化的な世論により、

 昔からの友達と会うのは非効率という論調が多勢を締めてきて、

 僕のように昔のことを懐かしむことに生きがいを感じるタイプの人間には

 随分生きづらい世の中になってきましたが、他愛も無い、探りあいの無い

 会話の尊さをこれからも大切にしていきたいです。

・たまに僕、野菜の流通、消費動向から、社会に対して言いたいことがあって

 書いたりするじゃないですか。野菜関係ない話ですけど、ものすごい格差を

 感じることがあってその格差が東京で働いている人、地方で働いている人、

 田舎で働いている人、みたいなグラデーションではなくて、大企業で働いている

 一部の人とそれ以外の人、みたいなものすごい高いところでガシャーンと

 区切られていることを感じて、あーもうこの国まじでいよいよやばいな、

 と思っていますよ!

・お金が原因でよくないことが起こる年になる、そんな予感がします。

 お金に流されない精神を保つこと、心を豊かにしておくこと、

 そういうことが大切になる一年、それが令和二年だと考えています。

 すなわち、人と人との関係が一番大事だということです。

 

今の僕の価値観、そんな感じ。

あ、八百屋にできる新しいお誘いは2020年も随時お待ちしています!

僕、自営業なんですけど、人と何かするのが大好きです! 自己矛盾2。

 

 

いだてん

いだてんの感想をTwitterに書こうと思ったら‪文字数が足りなかった。

当たり前か。

いだてんは歴史に残る名ドラマになりました。

最終回はずーっと見てきた人へのご褒美回。

細かい伏線回収はもちろん、大筋の富久と聖火リレーのシンクロはこれぞクドカン脚本の醍醐味が画面一杯にほとばしる最高の映像。

本当に、スポーツが好きな日本人がなぜいだてんを見なかったのか、

視聴率が低かったという事実が悔しい。

今日本人が考えないといけないことがたくさん詰まっていたのに。

ああ、面白かった。まだまだ見ていたいじゃんねーーー。

 

東京オリンピックの結果とか開会式の様子とかはスポーツ好きならある程度は知っていたけど、

個人的なハイライトは閉会式にあって、

閉会式があんなグチャグチャだったのは知らなくて、

しかしあれこそが治五郎先生とまーちゃんが夢見た国も人種も超越した平和の祭典、ぺ、面白い

だったんだなと、

脚本にもあの閉会式からの逆算がばーっと散りばめられていたんだなと感動しました。

僕、難しい事はわからないんですが、人生で何度かあーこれが平和かって実感したことがあるんですが、

その中の一つが音楽の話になってしまうんですが、

2006年のカウントダウンジャパン大阪のカウントダウンがスカパラだったんですけど、

その時初めてスカパラのライブ見たんですけど、

やっぱフェスっていろんなバンドのファンがいるから、盛り上がったり盛り下がったり鬱陶しい客がいたり

いろいろするもんですが、その時のスカパラは新年という雰囲気も相まって

もうそういう面倒臭いあれやこれやを超越してみんなが楽しく踊ってて

あー音楽は人を救うってこういうことかーって実感したんですけど、

今日のいだてんの閉会式はそれとシンクロしました。

 

あー、話が尽きないんやけど、今日こどもから「日本」について説明しなければならない話になってと聞かれて

なんかそんな会話もシンクロしちゃって、

これはオリラジあっちゃんのYouTubeからのサピエンス全史の影響も多分にあるんですけど、

国って何かとか、幸せって何かとか、面白いって何かとか、

日本のスポーツ史から相当に深いところまで練りこまれた話だったんですよ!

いだてんは!しかも最高に面白いんだよ!

ちがう!そう!

あー、感想を話したい。

 

台風被害から八百屋が思うこと

台風19号による被災から一週間が過ぎて、ようやく被害の状況も伝わってきました。

被災直後は被害が広範囲に渡っているので何が起こっているのか分かりませんでしたが、SNSから知人の農家さんの目を覆いたくなる画像が届いたりして本格的な農業被害が明らかになってきました。

畑が流された、出荷用に梱包していた商品が泥に塗れた、果実の落下などなど。

さっそくヤフーニュースでも野菜高騰のニュースがトピックスに出てきちゃって最悪だと思っていました。

headlines.yahoo.co.jp

最悪っていうのはつまり、消費減退を煽るニュースが最悪ということです。

 

SNSで農家さんの被害状況の報告が流れると必ず商品にならなくても買います!と威勢よく飛びつく方がいますが、まずもって被災直後の農家さんが出荷作業なんてできるわけがないので控えるべきで、本当に大切なことはずっと買い続けるということのはずです。

しばらくその応援したい農家さんの野菜が買えないのであれば、その農家さんの地域の野菜で通常出荷されているものを買うとか、ポケマルなどで近隣の農家さんの作物を買うとか、いつもどおりの消費をいつもどおり行うことがなにより大切だと思います。僕もまだ被災された農家さんへのアプローチは行っていません。遠方の僕にできることはなく、今は復興に向けて取り組まれているところを陰ながら応援することが大切だと考えています。

 

市場相場は今の所台風の影響で顕著に上がっているということは無いのですが、これからじわじわ影響は出てくるでしょう。特にいま作付けしていて、これからの冬から春にかけての野菜果物が収量が足りず値上がりするような気がします。一昨年、白菜一玉1000円になってたときみたいにどうなるかわかりません。さすがに1玉1,000円の白菜を買えとはいいませんが、キャベツが200円から300円になったくらいで買うのをやめていたら農業の復興支援なんて叶うわけがありません。僕は野菜を作っておらず、ただ売っているだけですがわかるんです。続けて買ってもらうことが一番うれしいんです。困った時にワンポイントで買ってもらうのももちろん嬉しいのですが一番嬉しいのは継続してお金を使ってもらうことです。

こういうときって復興支援の気持ちは昂ぶりますが、野菜、果物は毎日食べるものであり、毎日農家さんが収穫して出荷されるものです。被災されたのはSNSをがんばっている農家さんだけではないし、イベント的な消費だけではなく日々の営みの中の消費が一番効果があるはずなので、相場が上がっても野菜、果物を買う、被災された農家さんについては然るべきタイミングで然るべき消費活動で支援するということを心がけたいなと思った次第です。

八百屋のポジショントークでした。

ものすごい困難に直面されている農家さんもいらっしゃいます。心折れることもあると思いますが、どうか明るい未来にたどり着かれることを祈っています。

 

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