●大変だった2025年
2025年、西喜商店は実はとても大変でした。
・約4年働いてくれた社員が、次のステップに進むために4月に退職することになった。
・父親が2月に引退することになった。
これが同じ時期に重なることになりました。
僕と父親の関係については前のブログを遡ってもらいたいのですが、とにかくようやく引退を決意してくれたのは精神的には本当に良いものの、それでも月80万円程度の売上を作っていたので、年間約1000万円の売上の穴埋めをしないといけないわけです。
これをどうやって埋めるのか、埋めていけるのかを考え始めていた時に、社員が退職することになったのでさてどうしようかな〜となかなか悩む日々でした。
ありがたいことに、BtoBの配達事業は取引先が増え続けている状況ではあったので兎にも角にも人を増やさないと事業が回らない。果たしてこの零細八百屋で働いてくれる人は見つかるのか。
採用は小規模事業を営んでいる人にとって、最大の悩みだと思います。給与待遇面では大企業に勝てるわけは無いので、やりがいみたいな精神論で戦うしか無い。そんなにうまくいくのか。行きました。奇跡でした。この顛末も前の記事を見てください。
●店のビジョンを決めきったのが良かった
採用に当たり、西喜商店がどんな八百屋になるべきか、ビジョンを決めきるべきだと思いました。これまでは父親の存在が邪魔でそれができませんでしたが、引退を機にそれができました。(この辺のメンタリティはきっとアトツギにしかわからない)
・くらしを支える”まちのかかりつけ八百屋”を目指す
この言葉が作れたことが父親の引退と新規採用が重なった大きな財産となりました。西喜商店は、栽培方法や品種などの理想を川上から押し付けるのではなく、お客さまに選択肢を提示し、そのありとあらゆる要望に応え続ける、という道を選びました。10年八百屋をやって、零細八百屋が生き延びていくにはこの道しかないと思いました。そしてこの言葉が刺さったのかどうかはわかりませんが、とてもこのビジョンに合った仲間をを見つけることができました。採用ページにビジョンについて書ききったことで充実した文章を作れたことも大きいと思っています。
●付随してアルバイトスタッフが充実した
採用記事を充実させることで、アルバイトスタッフの採用も充実しました。社員としては働けないけど、アルバイトなら働いてみたいという方を複数名採用することができました。取引商談が常に1~2件/月ある状況で、どのタイミングで採用を決めていくかも零細事業者にはとても難しい判断ですが、社員採用の告知を出したことで、西喜商店自体が採用に前向きであるイメージを発信できていたことも大きいのではないかと思います。
●ところが不安定な売上
先に述べた父親いなくなった分の年間1000万円の穴埋めについて、これができたか出きってないかでいうと2025年はできませんでした。が、経営者としては悲観するほどではなく、上記の通り取引は増え続けていたので、このままいけば盛り返せるなという楽観的なメンタルになってきました。
●希望が見えてきた2026年
2025年は体制づくりに明け暮れたと言っても良かったと思います。そして築き上げてきた体制で2026年以下に売上を増やしていくかと考える暇もなく、取引依頼が年明けに急増。これは毎年の傾向ではあるのですが(春に向けて、新店オープンや、取引先切り替えの検討がある時期)、社員とバイトの体制を強化していたので、取りこぼし無く殆ど全て受けきることができたのが本当に大きかったです。(2025年は、採用が固まるまでは受注できず取りこぼした案件があった)3月以降は大きめの商談も決まり、バイトも2名増員。社員1名、バイト5名、おかん1名の安定体制で刈取りの時期に入ることできました。売上も2025年のロス分は完全に挽回し増加傾向を維持しています。
●結論、及び零細跡継ぎ事業者としての教訓
この結論が書きたかったから、この記事を書きました。
事業承継、親子関係で悩む跡継ぎ仲間に伝えたい。
「引退が見えている先代経営者がダラダラ店(会社)に残っているメリットはない。早期引退して、跡継ぎがビジョンを定め、採用をすることで未来が切り開かれていく」
まじで。
過渡期は本当に苦しいですが、乗り越えた先にきっと明るい未来があると伝えたい。
もちろんここでの油断は本当にヤバいのでずっと気を引き締めていかないといけない心の苦しさはあるのですが、不毛な親子関係に悩むよりは本当に楽、そして明るい未来がきっと見えます。
悩んでいる跡継ぎの方とまた話ができれば嬉しいです。
ということで、西喜商店2026年夏は、明るい未来が見えている状態です。心持ちとしては、社員、スタッフへの感謝が第一!という夏です。